新型コロナウィルスの影響で、さいたま国際芸術祭やいちはらアート×ミックス2020などの芸術祭が延期されるなか、静岡の大井川鉄道の無人駅で開催されていた「UNMANNED 無人駅の芸術祭」に行ってきた。
UNMANNED 無人駅の芸術祭
「UNMANNED 無人駅の芸術祭」 は、静岡県の大井川沿いにある大井川鉄道無人駅周辺で開催される芸術祭。
2020年の開催期間は、3/6日(金)~3/22(日)の17日間。
いつからかはわからないが、ここ数年開催されているようだ。
詳細はこちら。
UNMANNED 無人駅の芸術祭/大井川
SLが走る大井川鉄道の無人駅での開催なので、最初は電車でゆったり巡ろうと思ったが、1時間に1本ペースでしか電車がなく、スケジュールが組みにくかったため、今回は車で、大井川鉄道の千頭側から駿河徳山駅・塩郷駅・抜里駅・福用駅・神尾駅と巡ってみた。
なお、今回巡った駅には駐車場はあるのだが、数台程度であり多くはない。
また、駅に行くにはすれ違いができないような細い道を通るところがある。
まあ、無人駅だしね。
駿河徳山駅
まず最初は駿河徳山駅へ。
人は誰も見かけない。 まったく無人駅だ。
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ここには作品が1つあるはずなのだが、最初はどこにあるのかさっぱりわからない。
で、よくよく見ると、本棚の中に「無人駅文庫」 という作品があった。
いや、これわからんだろ。 いきなりの初見殺し?
本棚にあるグレーの本が「無人駅文庫」(佐々木健世)
塩郷駅
次は塩郷駅へ。
ここは、大井川にかかる吊橋が有名だ。
塩郷駅
線路の左側は大井川。そして遠くに吊橋が見える。
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塩郷駅舎内の作品「かみさまたちのまちじかん」(栗原亜也子)
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塩郷駅舎内の作品 「ここで、咲く。」(カトウマキ)
塩郷駅舎内の作品を見た後は、塩郷の吊橋へ。
塩郷の吊橋
下が民家なんだよね。モノを落としたら大変だ。
「奥大井サスペンスブリッジ 恋愛事件」 とな!
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吊橋の下は大井川鉄道
電車やSLが通ると楽しそうだが、電車はこない
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意外と高い。そして風が吹くとちょっと怖い
そして、吊橋を渡った後は、くのわき親水公園キャンプ場方面へ。
ん? 「くのわき」 それとも 「くわのき」?
この看板間違っていない?
「くのわき」 それとも 「くわのき」? 問題発生
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「顔の家」(形狩り衆)
このあたりに住む人の「ライフマスク」を飾っている作品
塩郷駅近辺には他にも作品があったが、歩くと結構時間がかかりそうだったので、再び吊橋を戻る。
で、吊橋を渡りきった後にちょうど電車が通過。 もうちょっと遅ければ吊橋の上から見えたのに。
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吊橋の下を大井川鉄道の21000系が通過
抜里駅
3か所目は抜里駅。ここは「サヨばあちゃんの無人駅」 でちょっと有名。
駅舎には「サヨばあちゃんの休憩所」というのがあり、お惣菜がバイキング形式で食べる。
が、行ったときは、新型コロナウイルスの影響でバイキングはお休みだった。
ここでは、5つの作品を見た。
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抜里の駅舎&「サヨばあちゃんの休憩所」
ほのぼのとした場所だ
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「無人駅文庫 抜里」(木村健世)
駿河徳山駅よりこっちの方がいいな。
「地蔵まえ3(サトゴシガン)」(さとうりさ)
「パブリックアートはお地蔵さんのように地域に馴染むのは可能か」というテーマらしい。
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「茶屋せんべや」(北川高好)
駄菓子屋、鋳物工場だった「せんべや」と呼ばれる場所での作品
「せんべいや」じゃないよ。
「境界のあそび場/うかぶ縁側」(ヒデミニシダ)
茶畑の真ん中にできた浮かぶ縁側
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座布団を敷いて座ることができる
風と山々と茶畑の緑がいい気持ち
天気のいい日ではないと楽しめない場所だ
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「間にあるもの」(江頭誠)
花柄の毛布で作った農作業着
みんなでこれを着て茶畑にでかけたら楽しそう
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自転車もクワもテーブルもみんなも花柄毛布
「星空のSL」(常葉大学造形学部)
あ、先頭のSLが写ってないな
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ほのぼのとした風景の中大井川鉄道の21000系が通り過ぎていく
21000系は、南海高野線の急行・特急用として製造された車両
福用駅
抜里駅のあとは、福用駅へ。
ここでは、3作品を見た。
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福用駅
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「暖まっていきなよ!」(夏池篤)
エアコンの冷媒管を使って酩酊状態の人を表した作品
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「無人駅文庫 福用」(木村健世)
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「福用レインボーハット」(関口恒男)
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水の中に鏡を入れ、太陽の光を反射することによって虹を作って内部に投影
この虹がとっても幻想的だった
太陽の光を使うので晴れの日じゃないと見れないかもしれない。
神尾駅
福用駅の後は、神尾駅へ。
この神尾駅だが、車で行くには行き違いができない山道をかなり下ることになるので、運転に自信がないならやめておいた方が良いかも。
神尾駅の1日平均利用人数は5人とのこと。 大井川鉄道の中でもかなりの秘境駅だ。
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「黒いおっぱい」(中村昌司)
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かつてこの大井川すじには1万人を超える朝鮮人たちが働いており、ダムや発電所工事など危険伴う工事により、多くの犠牲者がでたらしい。
その結果により生み出されたり、豊かになったことを、黒いおっぱいで表しているらしい。
また、神尾駅は、信楽焼のたぬきが多数設置されていおり、駅の利用人数よりたぬきの方が多く、「神尾タヌキ村」とも呼ばれている。
このあと、代官町駅に行こうとしたのだが、駐車場が見つからず断念。
「UNMANNED 無人駅の芸術祭」は無人駅での開催であり、人も多くなく、ゆったりとした時間の中で作品を楽しめた。
ただ、無人駅なので、その反面、交通の便が良くない。
大井川鉄道の電車の本数が1時間に2本くらいあれば、途中下車しながら楽しめるのにね。
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