2017年5月13日~14日に、1泊2日で長崎に行ってきた。
長崎には、2015年に世界遺産登録に登録された 「明治日本の産業革命遺産」 全23資産のうち、8資産がある。 今回の旅の目的は、「軍艦島(端島炭坑)」 だったのだが、軍艦島も含め4資産が見ることができた。
軍艦島(端島炭鉱)
長崎後から、高島を経由して、軍艦島を周遊・上陸するコース。
今回は天気もよく、海が穏やかだったので良かったけど、海上の時間が長いので、海が荒れてるときには大変そう。
ブラックダイヤモンド号
高島でイルカの群れに遭遇。 らっきー
軍艦島周遊
軍艦島が、一番軍艦に見える位置は、島の南西からの方向らしい。
東側から見た軍艦島
南西から見た軍艦島
一番、軍艦に見える位置
軍艦島(端島)上陸
軍艦島に上陸する時間は厳しく決められているようで、今回は40分くらいだったと思う。
上陸可能エリアは、「桟橋、見学広場、見学通路(約220m)」なので、それなりに見て回れる。
軍艦島の廃墟感は実際に見て、肌で感じるべきだと思う。
端島は、炭鉱によって発展した島だけど、炭鉱自体は海底炭鉱であり、海面下1000m以上まで及んでるとのこと。 すごいことをしてたんだな。
もともと、端島は、草木もない岩場の島だったようで、埋め立てによって約3倍の今の形になったとのこと。
日本最古の鉄筋コンクリート造の高層アパートがあったり、電化製品の普及率が高かったりと、すごかったようだ。
ただ、これらの建物は大半が大正・昭和に建てられたもので、明治のものではないとのこと。
そのため、島自体が、世界遺産 「
明治日本の産業革命遺産」 はないとのこと。 なんと!
じゃあ、世界遺産はどこ? ってことだが、明治時代からのこっている約50mくらいの天川の護岸なのだそうだ。 世界遺産を見たかったら、軍艦島に上陸しないと見ることができない。
端島は台風によって護岸が壊れたりと、どんどん風化がすすんでいるので、保全対策が課題なのだそうだ。
上陸!
奥の建物は日本最古の鉄筋コンクリート造の高層アパート
レンガ造りののところは、共同浴場
ベルトコンベア後と、端島小中学校
この護岸が世界遺産!
ジャイアント・カンチレバークレーン
日本に初めて設置された電動クレーン。
150tの吊上能力があり、現在も現役の施設のとのこと。
見た目は古いクレーンなのだが、「明治日本の産業革命遺産」に登録されているってことは、明治時代のものであり、1909年(明治42年)に竣工とのこと。
ということは、2017年の今、108年間現役ということになる。 すごいね。
非公開施設なので、近くで見ることができないが、長崎港や、軍艦島上陸クルーズなどの船から見ることができる。
ジャイアント・カンチレバークレーン
小菅修船場跡
日本最古の蒸気機関を動力とする曳揚げ装置を整備した洋式スリップ・ドッグとのこと。
「軍艦島上陸クルーズ」の船から見ることができた。
でも、個人的にはすごさがわからない。
奥に見えるのが小菅修船場跡
旧グラバー住宅
グラバー園には、9つの洋風建築があり、その1つの「旧グラバー住宅」は世界遺産の1つ。
旧グラバー住宅は、現存する日本最古の木造洋風建築で、築150年とのこと。
ベランダの様式は「コロニアルスタイル」と呼ばれるもので、とっても開放的。
ここからの長崎の港の風景がすばらしく、「こんなところに自分の家があれば最高だろうなあ」と思えるところ。
ただ、どのあたりが、「明治日本の産業革命遺産」 なのかがいまひとつよくわからない。
明治時代に日本の近代化に尽力したグラバーさんの家(遺産)という、なんとなく間接的な遺産である感じがする。
旧グラバー住宅
グラバーさん
旧グラバー住宅からではないけど、グラバー園の三菱旧第二ドックハウスからの眺め
おわりに
2015年に世界遺産登録に登録された 「明治日本の産業革命遺産」。
全23資産のうち、今回の旅で長崎にある4資産を見ることができた。
が、「明治日本の産業革命遺産」 って、個人的にはいまひとつよくわからない。
以前見てきた「富岡製糸場と絹産業遺産群」の「富岡製糸場」は同じ明治時代の遺産だが、絹産業に絞っており、わかりやすい。
しかし、「明治日本の産業革命遺産」は、炭坑あり、造船あり、住宅ありと幅広く、何かメインなのかよくわからない。
しかも、「明治日本の産業革命遺産」の主な遺産だと思っていた軍艦島が、軍艦島全体が世界遺産じゃないという新たな驚きがあった旅でした。
ジェイティビィパブリッシング (2017-05-15)
売り上げランキング: 11,181
0 件のコメント :
コメントを投稿